うっそうと生い茂る緑の中に、静かに歴史の重みを主張する「こおろぎ橋」。総ひのき造りの山中温泉のシンボルは、訪れる者を魅了し続けてきた。

ここから、奇岩怪石や趣き深い橋を遊歩道で巡る「鶴仙渓」がスタートする。細長く奇岩が連なる「采石巌」にS字型のユニークな「あやとり橋」。そして、松尾芭蕉が愛した大正ロマン漂う「黒谷橋」。

芭蕉は「奥の細道」の旅の途中、9日間当地に逗留。 「山中や 菊は手折らじ 湯の匂い」 と詠み、有馬、草津と並ぶ「扶桑(=日本)三名湯」と称えた。

そして山中温泉のもう1つの名物が、温泉街に点在する伝統工文芸のギャラリー。体験施設も揃っているので、旅の思い出に挑戦してみるのもよい。
山中温泉
「奥の細道」の旅の途中、9日間当地に逗留。「山中や 菊は手折らじ 湯の匂い」と詠み、有馬、草津と並ぶ「扶桑(=日本)三名湯」と称えた。湯上がりは鶴仙渓とギャラリー散策へ