赤城神社の参道を進み、神社の手前を右に折れると忠治温泉。そこを又右に行くと、人里離れた渓流沿いに一軒の宿、滝沢温泉がひそんでいる。赤城山の南面の深い谷間である。

こんなところに温泉のあることを知っている人は少ない。宿を経営する北爪行文さんが、近年井戸を掘ろうとしたら温泉がわき出したという。宿は三階建てでこじんまりしており家族づれには喜ばれている。渓流の音と緑の自然の中に染まるような環境である。

庭先の露天風呂のわきには、源泉かけ流しの浴槽(水風呂)も完成した。料理は奥さんが作っているが、まさに上州の郷土料理の数々である。マイカーの方は、宿の少し上に忠治のかくれ岩や不動滝があるので散策をおすすめしたい。赤城山の小沼へは忠治温泉のところをまっすぐ上っていくとよい。

滝沢温泉 滝沢館
赤城山南面中腹、粕川渓谷の中にある一軒宿、川のほとりに野趣あふれる露天風呂があり。料理は、季節の山菜や川魚を中心に手造りの田舎料理が並ぶ。